第三 同客方の事  便蒙三 六左

一、風炉にて、御茶申すべしとある時は、其の時節不相応なり共、足袋をはかずして参るべし。風炉は、初めに書きたるごとく、世間暖気にて釜を、主、あくるなれば、亭主の意に応ずる心なり。さりながら、病身の人、老人は、夏たり共、勝手続きを読む “第三 同客方の事  便蒙三 六左”

第十三 炉の火直す事 便蒙一 十二左より十五右

一、灰土鍋の灰、前に記すごとく、杉形に沢山に入るべし。灰少きは初心に見えて当流に嫌う。宗旦、茶事致されし時、勝手へ来り合いたる人の咄しに、此の間、外へ茶事に参りたるに、土鍋の灰、余り入れよう多くて見苦しといいけるに、折節続きを読む “第十三 炉の火直す事 便蒙一 十二左より十五右”

道具取合の事 その三

茶入と茶杓 炭斗と火箸とのごとし。茶入の大に、長きを用ゆ。小ぶりには短かきを用ゆ。末流に茶杓の寸法定るよし。当流にて、茶杓寸法不定と知るべし。当流にては、茶杓・茶入の伝授重し。中にも茶杓は、禅家の拂子の如し。当流の極意な続きを読む “道具取合の事 その三”

道具取合の事 その二

炭斗と火箸一、夏は打延を用い、唐金さはり。紹鴎所持はさはりにて、龍頭羊頭なり。名物火箸は、長板、臺子には柄杓立に建てる。取扱い建てよう、其の所の図に記すなり。鉄打延、利休好みの形有り。惣じて打延を冬遣わざる事は、つめたき続きを読む “道具取合の事 その二”

道具取合の事 その一

第二十二 道具取合の事 釜と炭斗 便蒙一 三十右 一、大釜は、小ぶりの烏府、小釜は、炭斗大ぶり然るべし。釜、大小の内にても、釜高きには炭取下く、釜ひきくは、炭取高く、此の了簡にて取り合わすべし。夏には必ず、組物菜籠なり。続きを読む “道具取合の事 その一”

第二十 薄茶の事  便蒙一 二十八左 その二

一、薄茶点つる習いの心得あり。濃茶は、さむる事をいといて、さらさらと点つるなり。薄茶は、其のいといなければ、静に爰にて茶を点つる点前の心持ちを、真にいたすべし。惣じて、薄茶の点て様、一通り手熟すれば、万事の手前なりよき物続きを読む “第二十 薄茶の事  便蒙一 二十八左 その二”

第二十 薄茶の事  便蒙一 二十八左 その一

一、客も亭主も隙にて、緩々と咄ある時は、二度めの火うつり、湯煮えたる時分、薄茶点つるべき由を云いて、水壺持ち出で、諸道具段々持ち出で、茶を点つる事なり。其の品濃茶におなじ事にて、釜の中蓋もせず、客、茶、呑む内も蓋閉めざる続きを読む “第二十 薄茶の事  便蒙一 二十八左 その一”

盆立の事 便蒙三 六右

一、盆点、臺天目、臺子は古実故に、習いとする。然れども、末流のごとく、当流に秘事とする事はこれ無し。其の人の点前手練する時は、追々其の位にてゆるす。又、初学の人たり共、貴人招請か、茶入拝領の時は、其の人の所望によりて、こ続きを読む “盆立の事 便蒙三 六右”

不時の茶の湯の事 その二

一、座中、床に掛物、花あり共、其の儘置きてよし。花は前方より入れ置く。別前より入りたるように見え候わば、其の儘置くべし。客、案内を云い入れざる前近く、花を入れ、客の為にもうけたるようならば、必ず取り入れて座敷に置くべから続きを読む “不時の茶の湯の事 その二”

第三 不時の茶の湯の事 便蒙四

一、客尋ねて参り候時は、まず御尋ね過分、忝の由申し出て、客を中くぐりの外に、またせ置くなりという事。是、初めに書きたる如く、古代待合という所、これ無き事なり。当代待合を、用意する事なれば、幸いの事なり。其の所へ、通し置き続きを読む “第三 不時の茶の湯の事 便蒙四”