第十七 及臺子之事

一、當世及臺と云うは、香臺に似たる物なり。然らず。当流には、二本足の臺子を云う。尤も、寸法あり。臺子の茶の湯と云うは、是なり。座席の隅、表の方畳目六つ、勝手の方七つ目。後(臺子の向こうの明きのこと)の寸法は、表と同寸に置続きを読む “第十七 及臺子之事”

第十九 後の火直す事 便蒙一 二十七左 その二

一、数寄屋は、不断茶の湯沸し置くなれば、不時の客などの時、下つかえたらば客へ辞義に構わず、下を取りて炭置かで叶う間敷きなり。又、夜噺・廻り炭の時、度々にて下つかえ候得ば、下を取るなり。 前回とほぼ同様な内容である。「不断続きを読む “第十九 後の火直す事 便蒙一 二十七左 その二”

第十九 後の火直す事 便蒙一 二十七左

一、後の火直す時に、下取りを用うる事は、古しえ侘人、埋火にて直に、茶事をもうけたるに寄る。二度目に、下つかえたる時は、下を取るなり、当代は、客を呼び候時あらため灰を直すなれば、中々二三度にて下つかえ、隅仕がたき事なし。当続きを読む “第十九 後の火直す事 便蒙一 二十七左”

第五 炉中の灰の事 便蒙一 六左

一、口切の時、暖かなれば、炭すくなく置くゆえなり。灰多く入るるなれば、おのずから、ふところ少なく、隅も大きにするなり。春になり、風炉に揚ぐる時分も此の心得なり。末流には、十月朔日より炉、四月朔日より風炉に揚ぐるといえども続きを読む “第五 炉中の灰の事 便蒙一 六左”

第十七 置合の事 便蒙一 十九右より二十左まで

一、座敷掃除済み、道具の置合も済みて、客座入の案内に潜りの戸三つふせ程、明け懸るというは、是古代の法なり。当時は同輩にても戸を明け、下へおりて挨拶あるべし。当世は主客の挨拶も殷懃を専らとする事なれば、古法なりとて、故もな続きを読む “第十七 置合の事 便蒙一 十九右より二十左まで”

第十八 茶点様の事 便蒙一 二十紙左より二十七左まで そのニ

一、指の力は柄杓のおもみに応じたるがよし。諸道具の持ち様、是にて了簡あるべし。此の心得、当流点茶の眼とするなり。たとえば、柄杓を持つ力にて茶杓を持ちたる時は、茶杓に勝ち過ぐる。茶入を持つ力にて水壺は持ちがたし。其の器に応続きを読む “第十八 茶点様の事 便蒙一 二十紙左より二十七左まで そのニ”

第三 同客方の事  便蒙三 六左

一、風炉にて、御茶申すべしとある時は、其の時節不相応なり共、足袋をはかずして参るべし。風炉は、初めに書きたるごとく、世間暖気にて釜を、主、あくるなれば、亭主の意に応ずる心なり。さりながら、病身の人、老人は、夏たり共、勝手続きを読む “第三 同客方の事  便蒙三 六左”

第十三 炉の火直す事 便蒙一 十二左より十五右

一、灰土鍋の灰、前に記すごとく、杉形に沢山に入るべし。灰少きは初心に見えて当流に嫌う。宗旦、茶事致されし時、勝手へ来り合いたる人の咄しに、此の間、外へ茶事に参りたるに、土鍋の灰、余り入れよう多くて見苦しといいけるに、折節続きを読む “第十三 炉の火直す事 便蒙一 十二左より十五右”

道具取合の事 その三

茶入と茶杓 炭斗と火箸とのごとし。茶入の大に、長きを用ゆ。小ぶりには短かきを用ゆ。末流に茶杓の寸法定るよし。当流にて、茶杓寸法不定と知るべし。当流にては、茶杓・茶入の伝授重し。中にも茶杓は、禅家の拂子の如し。当流の極意な続きを読む “道具取合の事 その三”

道具取合の事 その二

炭斗と火箸一、夏は打延を用い、唐金さはり。紹鴎所持はさはりにて、龍頭羊頭なり。名物火箸は、長板、臺子には柄杓立に建てる。取扱い建てよう、其の所の図に記すなり。鉄打延、利休好みの形有り。惣じて打延を冬遣わざる事は、つめたき続きを読む “道具取合の事 その二”